木フェチブログ一学期最後のテーマを考えていたのですが、
夢が叶わなかった、途中で頓挫してしまった仕事の報告をしておきます。
数年前から、ブラジル・マナウスのマホガニー原木輸入を計画していたのですが、その言い出しっぺ、コマンダーが亡くなってしまいました。
それも、去年の年明け直後に。
いつ頃からか音信が途切れたことを気にしつつ、コロナ禍ということもあり、そのままにしていたのですが、
先日、思い切ってこの仕事の紹介者に動静を尋ねたら、そういったことで、その方も月日がだいぶ経ってから偶然知ったとのことでした。
企業勤務時代にブラジル工場に赴任されたことをきっかけに、定年後、現地農産物の貿易をされており、その一環でマホガニーに巡り会ったと
聞かされていました。志半ばで今生の最後を迎えられ、一番残念に思っているのはご本人に違いありません。
マナウス(アマゾンの奥地)の農園に行こうと誘われていましたが、現地まで丸2日以上かかる旅ゆえ固辞していたことが今となっては悔やまれます。
どうされているのでしょうか、日系の農園主さん、そしてまだまだスリムだった2万本のオオバマホたち。
残されたサンプルボードと輪切りをながめつつ、Mさんのご冥福をお祈りします。合掌。
次回からは2023Ⅱ木フェチブログでお会いしましょう。
もうピークは過ぎたようですが、毎年初夏に各地の街路樹や公園で綺麗な紫色の花を咲かせるこの木。
この木をめぐっては、何ともバツの悪い思い出があります。
思い起こすこと今から12年前、不肖FWが木材系なんちゃってライターとして初めて世に出た時のことです。
この号で私は、撮影用に特徴がよく出た板を揃えたり、取材対象になりそうな方をリサーチしたり、僭越ながら他の方が書かれた文章をリライトしたり
といった仕事を拝命したのですが、そのほか全体もちゃんと確認してねと、編集者から念を押されていました。
そんな中、問題が起こります。”Tonewood Map”と称して世界地図上に紹介樹種の立木イラストをはめ込んだページがあったのですが、
南米ブラジルエリアに、見事この紫花を満開させた立木がおさまっていたのです。はい、ブラジリアンローズウッドは白っぽい花を咲かせます。
(当該号お持ちの方、お時間あるときにでもご笑見?ください、P33です。)
発刊後に読者の指摘により気づくというおそ松くんな有様で、その連絡をくれた編集者氏と一緒に落ち込みました。
文字ばかりに気をとられ、イラストまで見ていなかったのが原因ですが、今から考えても痛恨の極みです。
そんなことで、この一件以降、私は絶対にブラジリアンローズウッドのことをジャカランダとかハカランダと呼ばない(書かない)ことにしました。
そもそも、楽器業界以外では使いませんし、英語圏では通じないワードですので何も不便はありません。
誠に情けないジャカランダ違いの話でした。
気を取り直して猫山ひろみさんによる都内ジャカランダ探訪でも見ることにします。
引き続きハワイアンウッド・ペンブランクの紹介です。
沖縄や小笠原にも実の兄弟がいます。テリハボクとかタマナと呼ばれています。
潮に強いので海沿いの街路樹や防風林として大活躍、ぱっと見マホガニーにも見えます。
お求めはこちらでどうぞ。
2016年に紹介したのは小笠原・父島産でした。
ビッグアイランドことハワイ島からやってきました。
細かいレース模様が特徴の堅木です。
ピスタチオなどと同じく、プランテーションの更新木を資源とするSDGsウッドになります。
マカダミアの原産地はオーストラリアだそうですが、ハワイは何でもアリです。
お求めはこちらでどうぞ。他にもハワイアンウッド続々入荷しています。
ナッツも欲しい方は・・・こんな手もあります。
杢も縞もありませんが、いまや高級材?MDF(Medium Density Fiberboard)です。
近所のホームセンターでは、ここ1年程度で、およそ倍額になってしまいました。
DIYや住宅建材でも幅広く使われている素材ですが、当店では発送時の副木がわりに常用しています。
端材扱いで格安でお譲りいただきました。
T様、有難うございました。
あると思うな親とコアです。
正確に申し上げるなら、カーリーコア、しかも5A・マスターグレードと呼べるグレードの高いものは、ほんと見なくなりました。
FWもすっかりご無沙汰しています。10段階評価の5Aならそこら中にあるんですけどね。
このコアをどこで買われたのか尋ねたら、当店からとのことでした。こんなのあったのですね。
今一度、この木(Oleneya tesota)についてお断りをば。
ネット情報などでは、「デザートアイアンウッド=砂漠に長年埋もれている間に化石・結晶化した木の総称」のような記述を目にします。
確かに化石ないし半結晶化した元”木”も存在します。
湿度が低く一日の寒暖差の激しい砂漠環境では、埋もれていなくても立ち枯れたり、長年倒れたまま放置すると木質が変成することもあるかと思います。
かなり結晶化が進んだ元”木”は↓こんな感じです。
このような元”木”を一般的な木工具で切削すると、瞬時におしゃかになります。
ある木工家は、砥石を加工するのと同じ感覚と評していました。
↓これは完全に化石化した珪化木(楢らしい)です。
こうなると、完全に石工さんの仕事になります。
ということで、当店でデザートアイアンウッドとして販売しているのは化石ではなく純粋な木だけです。
木とはいえ、とても緻密で硬く加工難易度も高しですが、それゆえ完成後の光沢や滑らかな表面感は他材では得がたいものです。
ワレが多い材ですので、CA(液状瞬間接着剤)などで硬化補強されたブランク材も多く出回っていますが、それはまた別物(スタビ系)になります。
それを化石と勘違いされていることもあるので要注意です。
が、吹き荒れています。特集号発売中です。
数年前まで、木軸ペンといえば、大メーカーのエコ的アイテムか、ガチで製作販売する専門工房さんか、定年後に木工好きの方が始める趣味の世界だと思っていました。
近年、そのマーケット(作る人、買う人、商う人)は、ごろっと一変しています。
誌面でも取り上げられていますが、この旋風、ユーチューバー「シーサー」さんの影響力が絶大のようです。
一度だけご本人にお会いする機会があり、父上の年齢を聞いたらFWとタメでした。そりゃ、うちの息子よりお若いのだから驚くことでもありません。
ますますのご活躍を祈っております。
FWにもペンブランク材のお問合せが増えております。
驚くのは、老若プロアマ問わずどなたも異口同音に限られた同じ樹種、杢種を指名されることです。
うちも何か提案を増やすなど工夫する必要がありそうです。
工夫前でよろしければこちらで販売中です。
真黒エボニーと思いきや、フシがない、キズがない、、色むらがない、狂いがない・・・
ということで、よく見ればリッチライトw/メイプルの既成バインディング材でした。
かつて、米大手楽器材料商で販売されていたものですが、直ぐに廃番となりました。(理由諸説あり)
塗装後は、見た目ほぼエボニーになるかと・・・
楽器だけでなく、家具やボックスメイキングなどにも使えるかと思います。
環境問題に厳しい方、率先してお使いください。
偶然なのか必然か、カスタムショップ特集号本日発売です。
マスタービルダー専用の作業スペース=「ベンチ」個室訪問&インタビューは必見です。
公園のベンチで黄昏れている場合ではありませんよ。
P160オバンコール特集?もよろしくです。
イカの脚はゲソと呼びますが、タコの脚はそうは言いません。
では、マホの脚は・・・
ゲソと呼ぶには美しすぎる美脚でした。天板は、ほぼ活かせませんでしたが。
1本だけ記念に残してあります。
ご興味ありましたらお問い合わせください。
”ローズウッド”からは精油がとれますが、その”ローズウッド”はマメ科のそれではなく、クスノキ科に属する別種の木のことです。
テレビ番組のギター工場見学で、どう見てもインドローズのギター材に(クスノキ科)とキャプションが入っていました。
重箱のコーナーをピッキングするような話で恐縮です。
こちらはいつ買ったか思い出せないMAHOGANY WOODS のヘアー&ボディシャンプー$12.00。
マホガニーの精油がたっぷり入っているわけではなく、あくまでイメージだけです。
他の樹種バリエーションもあったと思います。
世界的な楽器メーカーさんの工場はさすがに綺麗ですね。
材のシーズニングルームもお宝いっぱい、住みたいくらいでした。
見逃した方、再放送かオンデマンドでどうぞ。
北関東方面で調達した古座卓、ちゃぶ台です。
樹種不明とのことでしたが、未塗装部の色やアイバールの感じからしてメイプル(ビッグリーフ系)ということで一件落着。
t85mmもあります。でも、入り皮が多い材なので歩留まりは期待できません。
挽割りが間に合えば、大さん橋展に持っていきたいとです。
植物としてのアカシア属はオーストラリアを中心に1000種類以上存在しています。
学名はAcaciaが名字で、その後にファーストネームが続く感じです。(一例:Acacia Koa=ハワイアンコア・ハワイ諸島固有種)
楽器材としてはAcacia melanoxylon=タスマニアン(オーストラリアン)ブラックウッドなども良く知られています。
余談ですが、アカシアの蜂蜜ってありますよね。
某メーカーの商品ラベルには綺麗な白い花が描かれています。でも、アカシアの花って黄色だったような・・・
はい、日本で”アカシア”と呼ばれているのは、ニセアカシア=ハリエンジュの木(同じマメ科なれど非アカシア)のことでした。
”ニセアカシアの蜂蜜”では売れないでしょうからね・・・
うちの近所に”アカシア通り”がありますが、そこに植わっている街路樹も例外なくハリエンジュです。
この古歌謡曲のアカシアもハリエンジュ?
一番から過激な詩が綴られています。
最近ではこんな曲もあります。
こちらは本物アカシアの花言葉「友情・愛情・魂」がモチーフのようです。
現在FWでは、アカシア属はハワイアンコアのみ取り扱っております。
しかし、コアの価格高騰を考えると、ゆくゆくは他のアカシアにも目を向けて行かなければならないかもしれません。
甘い香りが漂う赤茶の花梨材、正式名はわかりませんが、国内では通称”本”花梨として流通しているモノです。
洗濯槽に取り残されたまま乾いてしまったタオルの様なしわくちゃ杢が見られます。
樹皮のシワそのままに心材も捻れるのか、心材が捻れるから樹皮にシワがよるのか?
どなたか、木と会話出来る方いらしたら聞いてみてください。
エレキトップ用に製材予定です。ドロップトップがブックマッチで4セットはとれそうです。
ご興味ありましたらお問い合わせください。
以前、一度紹介したのですが、
良い木なのに売れないなぁ、と思っていたら、ウェブショップにあげ忘れていました。
白黒檀と小葉桃花心木です。
お求めはこちらでどうぞ。
西アフリカの大木、おじんが切ってもおばんコールです。
縞目が鮮やかなローズウッド風いで立ち、色はウォルナットにも似ています。
シェドゥアとかモザンビークといった別名でも装飾材として大活躍中!
楽器業界でも代替ローズ的な立ち位置にとどまらず飛躍を遂げて欲しい存在です。
そんな願いも込めて、ギターマガジン7月号(6月13日発売)では完全書き下ろし400字大特集を組みます。
どうぞお見逃しなく。
で、トップ材3セットに限り、本日6月1日より先行発売決定!
こちらでお求めください。
ギター製作家がペンを作るとこうなります。
木地着色、グロスフィニッシュはマストな工程です。
一般的な木軸ペン製作に比べて数倍の時間、手間がかかりますが、楽器本体に比べればシレています(製作家談)。
楽器イベント出展時に、ごく少量販売されているそうです。
リー・リトナーが持っていたようなレモンドロップが好みのFWです。
(確か70年代のヤングギター誌でレジェンドライター斉藤節雄さんに語っていた個体)
指板&アコギブリッジ材スポット入荷のご案内です。
マダガスカルローズの中ではgreveana種などと並んで重いタイプです。
特徴はなんと言ってもこの色。経年変化で表面は褐色化しますが、一皮剥けばフレッシュパープルに蘇ります。
初の、正式版試聴会があるとのことでおじゃましてきました。
あっ、以前も当ブログで紹介したオーディオスピーカーの話です。
感想、わずかΦ10cmのユニット(振動板)一発から出ている音とは思えない迫力と情報量でした。
生音のような瑞々しさと臨場感、そしてなんとも潤いのある女性ヴォーカル。すんばらしい。
実際の出荷製品は、フランジ(金色部分)や免震ベース部がさらにリファインされるとのこと。
免震ベースは、なんと、あのリッチライト採用です。こういう部分にもってこいの素材ですからね。
無垢チェリーのナチュラル感と精悍なブラックダイヤモンドとのコーデは見た目も最高でしょう。
引き続きオーディオユニオンお茶の水店で視聴も可能なようです。
お近くへ行かれた際はぜひ一聴ください。
広幅柾目が取れるエボニーといえばこれが筆頭でしょう、マカッサル。
ブラックコアの横槍タイプ。カーリーではなく杢が横方向に貫通しています。
鋳物トーンのホンジュラスR。カーンとかキーンではなく、ゴーンといった響きです。
順次、ウェブショップに並べます。
よろしく哀愁です。
おぼろ月(ペールムーン)というより、ほとんど”有明の月”状態です。闇がないので。
サップではなく心材の不着色部分ですので指板として問題なく使えます。
ホリートップとのコーディネートなんていかがでしょうか。
お求めはこちらでどうぞ。
デッドストックのセドロ材です。よく枯れています。
クラシックギターのネック材としては、古くから敵なし一択の存在ですが、エレキ材としてはまだまだ新参です。
1ピース、2ピースボディ材がとれました。いずれもt60mm以上の特厚タイプです。
こちらでお求めください。
オオバマホの産地が南下するにつれ、どんどん重くなっていくのが悩みのたねでしたが、
このセドロは適度な比重感で肩凝りや関節痛から解放されそう。(個人の感想です)
同じセンダン科の木なので、性質は穏やかで扱いやすいことうけあいです。
厚みを生かしてカスタムしてください。
サンプル用に切った古マダガスカルローズ、写真に撮ると色がとんでバーンウッドのようになってしまいました。
現物は淡い紫、比重高いタイプです。
濡らしてもよく分かりません。
色はともかく、木質の緻密さは伝わるかと。
もう一度撮り直してからウェブにあげます。
在庫はギターサイズとあわせて40枚ほどあり、ホールセール(10枚以上)対応します。
※2023.5.20 写真撮り直しました。
こちらでお求めください。
10枚あります。7月1・2日、ヨコハマミュージックスタイルVOL.3です。
ご希望の方は、お問い合わせ欄から「ヨコハマ招待券希望」と書いてお知らせください。
もちろん住所、氏名、希望枚数も(お一人様2枚まで)。
応募者多数の場合は抽選とさせてください。5月末締め切り、発送します。
英名メスキート、中南米原産マメ科の木です。
ハワイでは、「豆果は家畜の優れた飼料とされ、花は蜜を多く含み養蜂の蜜源植物とされ、木は薪木、木炭、燻煙材になることでも知られている。」(こちらのサイトより抜粋)
なんて有益な木なのでしょうか!でも侵略的外来種だからモンキーポッドなんかと同じエイリアン扱い。
こんなキアヴェですが、どなたかウクレレ作りませんか?
見た目はコア色のマホガニーといった感じ、比重やや高めです。
失敗したらBBQにどうぞ。(縁起でもない)
ブックマッチ1セット2枚限り、こちらでお求めください。
形状が細長くスティック状ですのでこう呼びます。
推定80年代の遺物、ブリッジなど楽器パーツ用に木取ったものです。
他にも用途開発してください。
サイズは約600~700×35~37×15mm前後です。(ブリッジ3枚分)
こちらでお求めください
古材のリクレイム仕事をしているせいか、
木製品(座卓、衝立、オブジェ等々)を買い取ってくれませんか?的なお問い合わせをいただくことがあります。
お祖父さんが持っていたとか、親戚からもらったとか、買われたときは相当な出費をされたようなものばかりです。
木の稀少性などについても、ネットで調べられたのか、詳しくお話されます。
昨日は電話で話をしていて、自分が何か鑑定士のような口調になっていたのに気づいて、後から笑ってしまいました。
「美術・工芸品としては、需要がないのでご希望のような価格はつきません、うちでの評価はあくまで材木としての価値のみです、
ご家族の思いがこもった貴重な品ですから、どうぞ末永くお持ちください」・・・的な。
キューバンマホガニーやBRローズウッドのソリッド家具なら高価買取りしますよ、どしどしお持ち込みください。
サイズ小さめボードが入りました。
品質差が激しい樹種ですが、いつものプレミアムグレードだけ厳選しています。
何枚かはギターのHSV(ヘッドストックベニア)用に挽き割る予定です。
一般的にはローコストな1.6mmの超厚突き板を使いますが、うちではこだわりの挽き板でご用意します。
同時にペンブランク19mm角も入荷!
ウクレレゾーンU03・「ウクレレショップ サニーサイド」
2022年12月にオープンしたばかり、新進気鋭のウクレレショップさんです。
レアなウクレレだけでなく、独自ルートで調達された素材もたくさん展示されるはず。
ぜひお立ち寄りください。
当店扱い、これにてお終いです。(P社が大阪の靴屋さんでもない限り)
リアルエボニーボタン・MOPドットインレイ、そしてUS 製パーツを使った贅沢仕様となっております。
というか、今、作れるのはこれだけということだったので・・・。
ギター用↓(4:1レシオ)は入荷4セットのみ。
こちらでお求めください。
知らない間にカヤ属=アフリカンマホガニーまで附属書Ⅱに記載されていました。(いつも人から教えてもらいます)
アフリカ各国の影響力の強さなのか、資源の枯渇が深刻なのかわかりませんが、いずれにせよ規制対象樹種が増えたわけです。
と、同時に見慣れないワードも・・・。
センダン科(2023年3月17日修正・経済産業省CITES附属書Ⅱより)
Khaya spp. #17 カヤ属全種 (アフリカの個体群に限 る。他の 個体群は附属書に掲げない。)
Swietenia humilis #4 メキシカンマホガニー [Mexican mahogany]
Swietenia macrophylla #6 オオバマホガニー (新熱帯地域の個体群に限 る。他 の個体群は附属書に掲げない。) [Bigleaf mahogany; Big-leaf mahogany; Brazilian mahogany; Honduras mahogany]
Swietenia mahagoni #5 マホガニー [Small-leaved mahogany]
新熱帯地域?、この言葉でググると新熱帯区(しんねったいく、Neotropic)と表示されます。あってるのかな?
ウィキさんによると「生物地理区の一区分。南米大陸および中米のエリア、カリブ海の島嶼とフロリダ半島南部も含む」となっています。
ということは、フィジーやスリランカなどオセアニアやアジア産だけでなく、アフリカ産のオオバマホなんてのもあったと思いますが、それらは規制外ということですね。ちゃんと細分化されてきたようで何よりです。
CITES附属書記載というと、直ぐに”輸出入禁止”、”売買禁止”、”伐採禁止”??などと騒ぐ人もいますが、Ⅱ類の場合は「現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅のおそれのあるもの」と定義され、輸出国政府が発行する輸出証明書等があれば、従来通りの輸入も可能です。くれぐれも希少価値を過剰に訴求した煽り商法には気をつけましょう。
かつて”タイムレスティンバー”なる呼称で販売されていた材です。
カナダ~アメリカにまたがる五大湖周辺からのサルベージというふれこみだったと思います。
この手の木がイケているのは、古い時代の大経/高樹齢/実生木であり、しかも100年単位で水中乾燥しているからにほかなりません。
1セットしかないのと、値付けが難しいコンディションなので10円~行きです。
ところでこの木を供給していたカナダのサプライヤーさん、どうなったのかな?
サルベージするにしても、水深数メートルからが限界だろうからモノが無いとは聞いていましたが・・・。
”セン”というのは「栓」、楽器業界では”ジャパニーズアッシュ”とも呼ばれている木です。(アッシュとは無関係)
古くから国産楽器ボディ素材の一つですが、本家54年製ストラトにも、センボディがあるという説が存在します。
業界先輩からその説について意見を求められたのですが、私はその説自体を知らなかったので焦りました。
センを嫌というほど見てきた先輩曰く、冬目と冬目の間に見られる斑がセンの最大特徴だそうです。
その情報をインプットしたうえで、ネット上で見られるいくつかの54年製個体を凝視してみますと、確かにセンっぽい個体が存在します。
センだからといって楽器自体の価値が下がるとは思いませんが、販売サイト内で当然のように”アッシュ”と表示されるとやや戸惑うレベルです。
同じような境遇のササフラス材は、すでに復興販売されましたが、セン説が事実だったとしても新たな動きはないでしょうね。
万が一に備えてセンを確保しておくか? いや、それはしまセン。どうもこの手の木にはときめかないので・・・。
もしどうしても必要でしたらお知らせください。(やっぱり売りたいのか)
1インチボード、少量ですが入荷しました。
近日中にドロップトップ用@t7~8mmに挽き割ります。
ボード売りご希望の方、早めにお知らせください。
色々な柄がありますが、FWおすすめは、ややブロークンなもの。
整ったものよりワンオフ感が増すような気がしますがいかがでしょうか。
裏面にはなぜか太眉ブラックラインが・・・。
実はこれ、フローリング材のゲタ部分の名残のようです。黒ライン部分が凹?磨き残っています。
ソリッドココボロの床って見たことないけどどうなんでしょう?靴履き前提だと思いますが。
未使用ということは、作ったけど売れなかったんでしょうね。超高いから。
すでにフリマサイト等でも色々な木を着せ替えて販売している方がいるそうです。
本体をパクったわけではないから、売っても叱られることはないでしょう。
端材利用には最高のアイテムですね。楽器製作関係の方ならバインディング材がそのまま使えるかもです。
本体アルミは3色あるのでコーディネイトして楽しみましょう。
今年もGWが近づいてまいりました。
甚だ僭越ですが、当方ウェアハウスショップの営業予定をご案内します。
すでにご来店予約いただいている時間帯もありますが、まだまだ空いています。
暑くも寒くもない駅前の地下倉庫でまったり過ごしましょう。
■4月29日(土) 午前中のみ
■4月30日(日) 通常通り
■5月1日(月) 通常通り
■5月2日(火) お休み
■5月3日(水) お休み
■5月4日(木) 通常通り
■5月5日(金) 通常通り
■5月6日(土) 14:00~
■5月7日(日) お休み
ご予約はお問合わせから、もしくは電話でお気軽にどうぞ。
熟してきたので、そろそろカット販売します。
リンバっぽい下地部分とチョコレートハートをどんなバランスで使うか、センスの見せどころです。
チョコレートハート部分だけで使うと何の木か分からなくなりそうです。
※アコギパターン・70/30
※コンサートウクレレ・50/50パターン
※テナーウクレレ・90/10パターン
中南米産ローズウッドの中では、比較的地味な存在ですが、根強いファンの存在も少なからず確認しています。
最大のウリはそのバイオレッティな色ですが、時と共に落ち着いた色調に変化することが多いようです。
※L1000~1500×Φ120~160mm前後のハーフログは別注対応になります。(ミニマム3本から。納期はCITES書類取得などで約2ヶ月かかります)
自分の欲しいものが、欲しい時に、欲しい分だけ、欲しい金額で手に入れば良いのですが、現実はそうもいきません。
ご多分にもれず、輸入杢材業界も資源薄はもとより、39状態(サプライヤー原価高、為替変動、物流他諸経費高)が続いております。
サンキューではなく、さんじゅうく=三重苦です。
しかし、嘆いてばかりもいられないので、良材を探し求めます。苦くても良いものは良いので。
久々にハワイアンコアのプレカット材を調達しました。右から左へ売り流す転売ヤーします。
コアと関係ありませんが、
遅咲きの関山(かんざん)さん、開花中です。美しい八重の桜、大島桜の変異種だそうです。
今日あたり満開しそう、まだお花見していない方、お急ぎください。
捨てるに捨てられないココボロの端材、メキシコ産だと思います。
300枚ほどあります。どなたか有効活用くださいまし。
トレー、バスケットパーツ、楽器パーツ、カービング材料などなど。
こちらでどうぞ。
2000年代半ばごろに買った中古ウクレレに変なペグが付いておりまして、なんじゃこりゃということで調べると、どうもこれだということで、以降、自社ブランドで使ったり(最初はヴァイオリン用を改造)、単品商品として取り扱ってきました。
新年度早々にナンですが、製造主リタイアにつき、惜しまれつつ終売というご案内です。
(アッセンブリー前のパーツが相当数残っており、それを受け継ぐ方が出てくれば、再び世に出るかもとの情報もあります)
当店のバックオーダー(ウクレレ&ギター用)、それだけは何とか最後の力を振り絞って作ってくれるそうですが、入荷予定は未定です。
同時に、このメーカーさんのも試して見ようかと思います。
ギアレシオが8.5:1とのことで、より精密なチューニングが可能ですが、めんどくさがりやさんにはワインダーが必要かもです。
材木や板材を意味する言葉ですが、当方のlumberコーナーは、ほぼスモール~木っ端サイズです。
似たような言葉でtimberというのもありますが、こちらは一般的に森林や立木、建材などを表わします。
他にもリブエッジ(耳突き板)、スラブ(厚板)、チャンク(塊)、フリッチ(丸太の4面を落とした杣角)などは輸入材を扱う際の頻出単語です。
その他大きめ材としましては、インドローズ、マダガスカルローズ、スパニッシュシダー、メイプル各種、ココボロ、クラロウォルナット、ハワイアンコア、ワイルドマンゴーなどがございます。一部はウェアハウスでご覧いただけます。
マグロエボニーのような黒っぽい個体もあれば、ややローズに寄った個体もあります。
パッと見、無地でも、じっくり見ると奥から木目が浮き出てきます。
ウクレレサイズが入荷しました。
この木を見ていると、闇にかくれて生きるこの方々を思い起こしてしまうFWです。
早く人間になりたい~
タスマニア島固有種のキングビリーパイン(Athrotaxis selaginoides) です。
彼の地の方々は、針葉樹=×××パインと呼びますが、この種はスギの仲間になります。
ちなみに同郷の師匠格であるヒューオンパインは槇の仲間です。
”キングビリー”というのは、ネイティブタスマニアン最後の勇士愛称だそうですが、
その強そうな名とはうってかわって、現物は実に穏やかな木です。脂分が少なく、当然香りも弱いです。
平成初期の邦画「タスマニア物語」を見て感動した方にお勧めします。
ローズ2種の香りを楽しみながら製材しました。
先ずはテーブルBRW残材から。
丸太から20mm弱の板になって推定100年前後経過していると思われますが、
挽き割ると今なお強烈に匂います。この種特有のあの香りです。(分かる人にはわかるアレです、どれ?)
今回のは特に勢が強い個体のようで、油断するとむせるほどです。
続いては、同じDalbergiaなれど、おピンク可憐なチューリップです。
こちらも40年シーズニングとのふれこみですが、なんとも清涼感溢れる爽やかな香りが漂います。
先に切ったBRWがだいぶ悪オヤジ風なのに対して、こちらはまるで・・・(記述自粛します)
この2種の製材は、ホント気分上がります。
ぜひ、ご試嗅のうえ、お求めください。
詳しくはお問い合わせを。
植物の中で“ワイルド”☓☓☓と呼ばれるのは、野生種、原種、実生のことですが、今回はそれにあたるのではないかと・・・。
直径700mm程度の東南アジア産マンゴー材です。
自称ワイルドマンゴーの特徴は、枯れ草色の心材、芯部周辺に茶褐色の縞が出やすいことです。
「チョコレート ハート」と称される見え方ですが、ワレや腐れが出やすい部分なので諸刃の剣でもあります。
カーリーやバスケットウィーブなどフィギャードの類いはあまり見られません。
当店では定番ハワイ産、コスタリカ産(卸売り用)に加えて、お手頃なワイルドマンゴーが揃いました。
詳しくはお問い合わせください。
指板材として問い合わせがあり、ヤホーで調べてみたら国内総代理店さんができていました。
早速、現行材のサンプルを頂戴しました。
少なくとも私が見る限り、数年前に買ったもの(まな板ほか)とほぼ同質、同色でした。
これがマンメイドの良さですね。
木材的な利用にとどまらず、多方面に広がっている理由がよくわかります。
うちで扱うとなると、大板(4’×6’)を買って指板サイズに切り分けることになりますが、果たして需要はあるのでしょうか?
テレビで見てずっと気になっていたのですが、初めて買い求めました。
ヴァイオリン製作家界隈ではつとに知られた新潟の刃物屋さんからです。
この手のいわゆる本職鋸は数万円はするものと思っていましたが、それはまったくの偏向でした。
ちなみに、昔は地域に60軒あった同業者が、今では1軒、いや、お一人だそうです。
使用用途毎に細分化された商品群も凄いのですが、もちろん切れ味の良さも素晴らしいです。
切れ止んだら目立てもしてもらえます。
もっとも、目立て工賃+往復の送料以下で新品が購入できる有難いお値段ですので考えてしまいます。
和風総本家、好きな番組でした。復活して欲しいな。
くどいようですが、当店では少なくとも100年以上前に伐られ、材木になったであろう木をこう呼んでいます。
18世紀後半から19世紀にかけて作られた古家具がその主な資源となります。
それより新しい材はヴィンテージないしオールド材として、ざっくり時代分けします。ただし、すべて推定です。
こちらはアンティークなホンジュラスマホ材。
アコギ、エレキ、ウクレレなどに使えます。
続いて、同じくアンティークのキューバンマホです。ホンジュラスより古い時代のマホガニーとして使い果たされました。
世界三大銘木として挙げられるマホガニーはこちらになります。
とは言いませんが、先日も紹介した、ほんの5万年前のカウリ(ニュージーランド固有アガチス)です。
その時代の永久凍土から採掘されたというのが根拠のようです。
小さな角材があったのでペンブランクにしてみました。
5万年前の自分や家族を思い出しながら削ってみてください。
失った何かが見つかるかもです。
お求めはこちらでどうぞ。
♪赤いぃ まふりゃぁ~♪ で、おなじみの仮面ライダーと工房楔さんがコラボしました。
商品の販売は新宿伊勢丹店頭&オンラインで22日から、転Bヤーに買い負けないよう今から準備しましょう。
詳しくはこちらで。
FWは蜂女、もといハチオーグ仕様(セイロンサテンウッド)が欲しい!
気候が良くなってきたので、思わず挑戦してみました。
あれっ?
何じゃこりゃ?
高さおよそ1.5mの衝立でした。
内樹皮だけ?で保っています。チーク?よくわかりません。
価格応相談です。(私のモノではありません)
近ごろお問い合わせが増えつつある万年筆用ブランク材。
キット金具は以前よりずいぶん値上がっているようですが、ブランク材はそれほどでもありません。
こちらでお求めください。
最初見た時は雑巾でも絞っているのかと思いました、最強侍Jさんのパフォーマンス。
ぜひセルフで作ってください。
結構大きいブランク角材を用意する必要がありそうです。70mm角~
FWではインドローズ、クラロ、マホガニーなどがご用意できます。(これサイズに切り売りはできませんが)
キット金具はこちらなどでどうぞ。
すでに予約完売しているストアもあるようです。
どうぞお買い逃しなく。
付録・特別譜面集の選曲に泣かされます。
早速「Cause We've Ended As Lovers」に再×K挑戦したいところですが、私がやると「哀しみの変人達」になります。(昭和の定番ロックギャグ)
の、カウリ材、人呼んで「エンシェント カウリ」そのままやないか~いです。
ニュージーランド産の古代アガチス、およそ5万年前の土埋巨木になります。
実用的な材木としては、最も古い時代の木といわれています。
FWではウクレレサイズがございます。
ホワイトベイトと呼ばれるシラス杢入り、なんでしたらネックに使える角材もあります。
↓Ancientwood.com より
ご興味ありましたら、組合さん?のサイトもぜひご覧ください。
BRWテーブルシリーズ続きます。
フリッチマッチになりますが、このアシメ感も悪くないかと。
「ブラジリアンとブラジリアンを合体させてブラジリアンマックスを作りたいんですよ~ ぜったいにぃ~」 by トムブラウン
合体させると、
もう一つおまけに、
無事合体できましたので終わります。(あくまで合成連結写真です)
詳しくはお問い合わせを。
元テーブル・BRWのウクレレ材です。
現状、表裏ともにワンピースで取れますが、真ん中で切ってブックマッチにする選択もアリです。
むりやり連結合成してみました。
少しズレていますが、合体イメージは伝わるかと。
お好みで作ってください。
お求めはこちらでどうぞ。
奇特な当ブログ読者様からマダガスカル島のローズウッド分布図を見せてもらいました。
学名を羅列したものは見かけますが、産地分けまでされたものは初めてみました。
ここんちの情報を元に作成されたようですが、リンクソースは不明です。(消えたらごめんなさい)
マダガスカルは島といっても、その面積は本州の約2.6倍!。
動植物は固有種だらけ、ローズウッドもその一つです。
これら48種すべてを集めることができたらゴー☆ジャスですね。
せめて、輸出量が多いとされている赤字種だけでも揃えたいところです。
放出された古コレクションのブラジリアンです。
クラシックギターのブリッジ用に木取られたものです。
大量放出材の中からベスト10を選んだと思ったら、一枚はウェンゲでした、とほほ。
残り150本以上は、ウェアハウスでご覧いただけます。
眺めて、嗅いで、さすって楽しむのもアリかと。
お求めはこちらでどうぞ。
アマランス、この呼称でツンとくる人は、かなりの国際的木材通です。
「いいアマが入ったけどいらんかぇ?」とお声がけいただきました。
日本では一般的にパープルハートと呼んでいる木のことです。
この木は製材後、空気に触れてからビビッドな紫に発色し、その後、徐々にダーク化、やがて茶褐色に変化していきます。
以前、古い桟橋に使われていたこの木をリクレイムしたことがありますが、ぱっと見、何の木か分からないくらい暗茶褐色に変化していました。
ピンクアイボリーやマダガスカルローズのD.maritimaなども同じような変遷を辿る傾向があります。(色気が失せるという点で)
入荷は来月中旬見込み。
詳しくはお問い合わせください。
今さらですが、自分の中での木材用語整理です。
木材業界で良く聞くこの言葉、他にも同義語として夏目/冬目と呼んだりします。
ついでですが、あたまに「お」を付けるとほぼ同じ意味合いにもなるスグレモノです。
早材とは木が春から初夏にかけて勢いよく成長する部分、白っぽく見える。(=夏目=earlywood)
晩材とは木が夏の終わりにかけて成長活動が衰え密度が高まる部分、濃く見える(=冬目=latewood )
そして、秋から冬にかけては成長がいったん止みます。
なんだか、両者の言い回しに季節のずれがありますよね。
夏目というのは実際は春、冬目というのは夏の終わりの形成活動を指しているのでした。
そろそろ、早材を形成し始める季節で何よりです。
ブラックコアとも呼ばれる、”濃口”タイプ切りました。
仕上げ後、最初の一吹きで昇天必至です。
これ見よがしなカーリー材ではありませんが、滋味溢れる良材=ファインウッドです。
ギターサイズは6pcs.で1セットだけ。
ウクレレの別注セット。H様お待たせしました。
ウクレレサイズは追ってウェブショップにあげます。
詳しくはお問い合わせください。
BRWとマホ、切ってみました。
普通の製材と違って、諸問題が山積しますが結果やいかに・・・
カッチカチの100年BRWは歩留り厳しかです。風大左衛門になりそう。
数リーフ残して、現状はアコギ2セット、エレキトップ数セットあとはウクレレといった感じでしょうか。
収穫というか、意外な発見もありました。
リーフ間をジョイント補強するためのタボが共木?で作られていました。
ワハハ本舗・梅ちゃんに飛ばして欲しいサイズです。
次回は2-17プロジェクト用マホガニーをレポートします。
想定どおりというか、それ以上に枯れた熟成マホがとれました。
既報のBRWテーブルトップ(推定1920年代)入荷しました。お久しぶりです。
リーフは全部で7枚構成、もちろんすべてソリッド材になります。
部分的にはプリウォーの45を彷彿させるゲジゲジ具合です。
用途案その①
エレキ/トップ材 or パンケーキボディ材
用途案その②
アコギ/バック&サイド
用途案その③
テーブル復活/サイズ、デザインを変えて
用途案その④
細分化(指板、ブリッジ、ウクレレ、ナイフブランク、ペンブランクetc)
ご興味ありましたらお問い合わせください。
Jさん追悼特集は来月にお預け、今月号は地道?に現代ジャズギターの世界を楽しみます。
Jさんの追悼号には、私のひとかたならぬ思いを寄稿しようと思ったのですが、
一向に依頼がないので、とりあえず自分の仕事だけやります。(当たり前か)
89年の有明コロシアム(露天時代ね)、雷鳴ライブが心に残ります。
普段は扱わないシトカさん。でも変なのは別です。
部分的に木繊維が強く捻れており、独特の表情を醸し出しています。
編まれた髪の毛にも見えるのでブレイド・フィギャードでいかがでしょうか。
この手の地杢が入った材は、おしなべて硬性が高いようです。
ナチュラルブレースと言われる所以ですね。
ウクレレサイズですが数枚取れそうです。
詳しくはお問い合わせください。
今年もやります、解体業務。
先ずは定番、マホガニーの古テーブルから。
(アップサイクルだから許してニャン)
スタイルは19世紀ヴィクトリアン、素材はオオバ君のようです。
これで念願のSize 2・オールマホギタープロジェクトに着手できそうです。(ルシアー気取り)
錆び付いたマイナスネジと格闘しながら分解っしゅ!
幕板の一部はナイス木目です。
四角い脚にも象嵌入りです。一面だけど。
残念ながら幕板は針葉樹へのマエバリビバリでした。
肝心のトップ板は・・・
ザ・マホガニー
一部にはプラムプディングフィギャードが!
今月は推定1920年代のBRWテーブルトップも入荷予定、乞うご期待!
当店のそれはトップクラスの硬質木材になります。
珪化木のような化石、半化石や結晶体ではありません。
確かに、ものすごい年月をかけて化石化ないし、結晶化が進んだ変成木も存在します。
ただしそれらは資源が極端に限られており、また、一般的な木工道具では加工が非常に困難と聞きます。
某Yオークションで、ハワイアンコア材の出品を見かけます。
最高級、極上、5A、4A、マスターグレード、プレミアム、特大、早い者勝ち・・・心躍るタイトルに思わず引き寄せられます。
えっと、あいにく私ではありません。
今日は現物を見たいというお問い合わせをいただきました。
これまでにも複数の方から、同様の問い合わせや品質に対する確認を受けております。
中には、買った後に知った方も。
匿名取引のようですので、中の人の実体が見えないせいもあるかも知れません。
くれぐれもお間違いなきよう、お取引は自己責任でお願いしますね。
の、木材をハンドリングするのが年々辛くなってきました。
と、弱音を吐こうと思ったのですが、傍らで作業中の取引先店主は四捨五入齢80なので慎みます。
FW扱い材で比重1を超えそうなのは、AFブラックウッド、ローズ各種(マダガスカルの一部、ココボロ、サイアミーズなど)、
デザートアイアンなどです。個体差もありますが、ローズ類ではチューリップやホンジュラスも1を超えることがあります。
ご存じだと思いますが、比重1を超えると水に沈みます。
重い木も軽い木も、木のことなら当店におまかせ、無いもの以外全部あります。
お気軽にお問い合わせください。
真っ白なそれもあれば、あまり白くないのもあります。
産地違い?、個体差?、そもそも樹種違い??
答えを2秒で教えてもらいました。
それは加工の違い、つまり製材後の乾燥、温湿度管理など養生に因るところが多いそうです。
丸太からの製材直後は真っ白でも、その後の養生環境によって変化(発酵?)するというわけです。
FWのような末端段階では如何ともしがたい現実なのですが、
色は好みもありますし、木質は着色系の方が、おしなべて硬くハリがあるような気もします。
どうぞお好みでお選びください。
当店ではペンブランク類に限り、ミニマムオーダー5000円以上でお願いしております。
当初、売り場の上段だけに書いていたのですが見過ごされ、上下段に書いても数商品ごとに書いても充分認知されず、
結果、現在の各商品毎に書く形となっております。しかも太赤字で。
目障りに思われている方、ホント申し訳ありません。
残念ながら、今でも見過ごされる(意味が通じていない?)ことがあります。
当方事情ながら、ワンオペ体制ゆえすべてのご注文にお応えすることができません。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします、なにとぞ...
春の到来は当分先のようですので、チューリップウッド(Dalbergia decipularis)でお楽しみください。
受注分の半丸太は4月頃入荷予定です。(上乗せご希望でしたらお早めに)
こちらは、うって変わって闇深い変態杢がチャームポイントのジリコテです。
AFブラックウッド、10本以上は別途お見積もりしますので、お気軽にお問い合わせください。
お求めはこちらでどうぞ。
世の中には詳しい方がおられてホント助かります。
メイプルに関していえば、この方の右はスケルトンでしょう。
たくさん存在するメイプルの中から、ヨーロッパ産ホワイトシカモアが入荷しました。
白さ際立つ美麗材です。グレートメイプルの異名は決してダテではありません。
これからウクレレ用に木取りします。
こちらは、ややオフホワイトな個体です。
アーチトップ用に厚めでご用意しました。
整理出来次第、ウェブショップにあげます。
詳しくはお問い合わせください。
と、言いたいところですが、ただのサップです。
サップ部とはいえ、細かいキルト杢がびっしり出ていますので、捨てるに捨てられませんでした。
着色したり、スタビライズしてお使いください。
お求めはこちらでどうぞ。
わりと頻繁に、「ギターヘッドに貼る突き板ありますか?」との問い合わせをいただきます。
この場合、本来の「突き板」ではなく製材された薄板=挽き板を指しておられる場合がほとんどです。
「天神板」とか「ヘッドストックベニア」と呼ばれる部分の話です。
挽き板↓は、2~3mm厚に製材した板からよさげな部分をヘッドサイズ大に木取りします。
突き板は、0.2~0.6mm前後に薄く突いた(剥いた)シート状の木です。
いわゆるハリボテ、装飾的に使います。
杢やコストを考えるなら突き板、加工性を考えるなら挽き板といった感じでしょうか。
ヘッド表面に挽き板、裏面は突き板なんて方も多いかと思います。
当店ではギター材をお求めいただいた方限定品だけでなく、通常販売しているものもごじゃいます。
に、プレカットされたホンマホのネック材が入荷しました。
サイズやヘッド角により、製作できるものは限られますが、
加工されてから数十年は経過していますので、その辺のアドバンテージは見逃せません。
ヒールブロックも別途ご用意できますのでお申し付けください。
お求めはこちらでどうぞ。