月に向かって爪磨き

新着というわけではないのですが、ちょいとロマンチックな材をご紹介。

最近、ギタールシアー重鎮が記事にされてから、ずいぶんお問い合わせが増えました。

 

その材とは、ヨーロッパで古くからの言い伝えに基づき、

特定の伐採時期だけに伐り出された欧州トウヒ、いわゆるスプルースです。

特定の時期とは冬のお月さまが下弦から新月に変わる直前の数日間だけ。

(♪暦の上ではでぃっせんばぁ~♪あたりか)

夏の間に目ぼしい木に目印をつけておき、しかるべき旗日にお命頂戴という段取りです。

 

名づけて「ムーンウッド」、サウンドボード材としてはレスポンスがよく、

しっかりエイジングをすませたような特徴を持っていると言われます。

本場では狂いの少なさから、建材や窓枠!などにも使われるそう。

迷信と侮ることなかれ、同じような言い伝えは世界各地であります。

これはベアクロータイプ
これはベアクロータイプ