1mm製材

FWガキの頃、ヤングギター誌の広告に涎を垂らしていた楽器屋さんからリクエストがあり、ダメもとでトライしてみました。

お題はホリーウッド、ヴィンテージLPタイプのヘッドストックベニア材です。

ヘッドエッジの塗装が剥げ、露出する白い部分がこの木です。

通常は突板(木をぶよぶよに蒸した後、鋭い刃物で突き剥く)が用いられますが、今回はあえて、割板です。

世界で一番白い木
世界で一番白い木
もちのき科、木材界の雪見大福や~
もちのき科、木材界の雪見大福や~
実測1.3mm
実測1.3mm

鋸刃をビンビンに研いでもらい、そっと皮を剥ぐように板を押し当てていきます。

緻密な質感の木ですので、慌てなければ比較的安定して製材できます。

仕上がりは1.0~1.4mm前後、これ以上の製材精度を求めるのは無理なようです。

ちなみに1mmの板をとるのに、約1.5mmが切り粉になります。(笑、いや泣)

結論、多少質感がしょぼくても突板を貼った方がはるかにリーズナブルにできそうです。

 

せっかくなので枚数限定販売中