な、木もあります。というか、すでに数種類がごっちゃに扱われています。
その名は商業名「レースウッド」。樹芯から放射線状に拡がる組織の影響で、独特の斑(まだら)模様が材面に現れます。それっぽい模様が出た材は、おしなべてレースウッドというわけです。
レースは‟レースのちょめちょめ”のレースです。
先ずはオーストラリア産のそれ。シルキーオークとも呼ばれる木です。その中にもノーザンとサザンがあり、それらも別種だったりします。サザン種は世界各地で植林されており、楽器材としてもポピュラーな存在です。
色は明るいベージュから薄いオレンジ。マホガニーをやや軽くし、木肌を少々ワイルドにしたような質感です。斑の乱れ具合、半端ないです。
続いて中南米のそれ。模様によってはレオパードウッドなんて呼ばれたりもします。
くすんだブリックレッド調の渋めカラー、比重はやや高く、堅いので加工も難しいと言われていますが、仕上げると深みのある色合いで、高級感ある面構えです。
両者を一緒に並べると・・・
昨日紹介したプラタナス類もレースウッドと呼ばれることがあります。ハワイのマカダミアナッツにも似たような模様が見れますが、マカダミア・・・と呼んだ方がウケがいいのか、それはレースウッドとは呼ばれていないようです。
いずれにしても、製材の仕方(切る角度)によってその斑模様が大きく変化します。凛とした小紋から、びよ~んと伸びきった感じまで。
厚み数センチの薄板表裏でも全く雰囲気が異なるくらいです。
製材角度による変化はこちらにもまとめてあります。
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