ムーン・スプルース

荒材の時は気づかなかったのですが、仕上がると思いのほか綺麗なお姿に感動しました。イタリアとの国境に近いスイスから産出される”ムーン”スプルースです。

”ムーン”理論は科学的見地からすれば否定的な意見が圧倒的であるものの、日本国内はもとより、古くから世界各地で、民間レベルで伝承されているのは、やはり何らかの理由があるのだと思います。

木目とは垂直にチラチラと髄線が交差しています。
木目とは垂直にチラチラと髄線が交差しています。

それはさておき、産地であるイタリアの衝撃的なニュースを見ました。(Aさん情報有難うございました)

消防局撮影=AFP時事より 約150万立米のスプルースが・・・
消防局撮影=AFP時事より 約150万立米のスプルースが・・・

イタリア北部、ドロミテ地方にある「バイオリンの森」の惨状です。先月末から同地方を襲った暴風雨の影響で壊滅的な被害を受けました。将来、この森も月齢を意識して伐採されるであっただろうと思うと残念でなりません。木は楽器作りに最適な樹齢に達する前になぎ倒されており、元の森に戻るには200年かかると専門家は指摘しています。

 

倒木でもいいので少々譲って欲しいと思うFWは月に代わってお仕置きです。