FWが扱うトーンウッドはLM楽器に限らず幅広い用途に使っていただいておりますが、本日のお客様はこんな感じで使われるそうです。
日本の伝統芸能にかかせないパーカッションです。定番材は手に持つ角材が白樫、下の大きい板が欅だそうですが、劇場の作りにより必要とする音が得られないことがあり、それを不満に感じておられます。

いくつもの樹種を試打されましたが、中音域からやや高域に振れた音を望まれており、ローズやメイプルではなくマホガニーの打音を気に入っていただけました。
ただし、アンティーク材です。推定150年以上前のアンティークテーブル↓は図抜けて良い音がしていました。

必要サイズにカットし、手鉋で仕上げました。
フィニッシュはオーダー主自らオイルで拭くそうです。

このアンティークマホガニーで役者が走る場面に「バタバタ」と音をつけたり、見得をきるときなど緊迫感ある見せ場で音を連打される日が来るのが待ち遠しいです。そう、歌舞伎の「ツケ」なのでした。
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