サプライヤー評価”マスターグレード”の美人材が入荷しました。
この材はランクが落ちると目幅が2cmくらいになったりします。
今回入荷は、2セットだけですが、この材としては緻密な目幅で堅い質感を持っています。
の、ハワイアンコアが入荷しました。
何年お待たせしたか記憶にありませんが、オーダー主に気に入っていただけることを願っています。
カールピッチの細かさは、ハワイアンコアとしてマックスだと思います。
コアのグレード付けには色や杢の深さ、鋭さ、質量感など様々な要素がありますが、このピッチの細かさも大変重要なポイントです。
現物を眺めていると頻脈になりそうですので、週明けに発送します。
この秋、注目のライブにお誘いいただきました。
Ron Artis Ⅱ(ロン・アーティス・ザ・セカンド)。CA生まれ、ハワイ育ちのシンガーソングライターがアコースティック・ソロアルバムを携えて初来日します。
東京ミッドタウン(旧防衛庁跡、この説明は不要?)にあるビルボードライブで10月23日㈫、2ステージ開催されます。大阪は翌24日㈬、同じくビルボード大阪で。
しっかし、ええ声してます。まさにハワイの現代島唄や~
料理でいえば、かつお・昆布合わせだしスープのような感じ、うま味調味料にまみれた味覚を一気にフラット化してくれます。
聴けば聴くほど、その旨みが五臓六腑に沁みわたってきました。
加えて、本アルバムはそのサウンド自体が独特の世界観を持っています。ヴォイス、ギター、ウクレレとも、音像が等身大で定位しており、まるでその場で聴いているような錯覚に陥るほどです。(自作キットスピーカー「Zくん」使用時)オーディオ的に申し上げると原音再生っちゅうやつでしょうか。すみません、その辺の独自録音ノウハウをレーベルの社長から詳しく説明してもらったのですが難しくてよく分かりませんでした。
こんな感じで収録されたようです。
なお、当日は幕張でBABY METALが、翌日は武道館にデフレパードがやってきます。さて、全方位性音楽志向のFWはどうしたものでしょうか。
木工家 工藤茂喜さんの個展が開催中です。
「今回は、建物をイメージしたへぎ箱を中心にして記憶の片隅にある風景を表現しました」とのこと、キュンキュンしそうなテーマで早く見に行きたいです。へぎの器展も同時開催中!
ここで復習、「へぎ」というのは木材を割りさく技法で、究極ナチュラルな木肌を愛でることができます。
当ブログ過去の「へぎ記事」はこちら。
「へギター」企画は・・・
のLP用ボディ材を追加アップしました。もちろんホンジュラスマホガニーです。おおよそ支障がない部分に微細なワームホールがあるための若干お買い得材もございます。
最近はフィジーやインドなど各地で植林促成育樹されたマホも流通していますが、FWではなんとか中南米産にとどまっております。
今、ストック中の材は4年ほど前に入荷したものですが、次回分より、相当な価格上昇が予想されます。おまけに幅狭材が多くなるので、ますますワンピースサイズが貴重になるでしょう。煽るわけではないのですが、良材資源は本当に少なくなりました。
キットスピーカーZくんが完成しました。
ユニットの良さと箱の設計があいまって、このサイズとは思えない低音と臨場感が飛び出します。(聴感には個人差があります)
写真一番左がZくんになります。
3種LR全部合わせても片手万円くらいのものです。今夏は予定していた旅が中止になったのでその代わりのインドア遊びです。
それぞれユニットや箱の設計が異なりますので私にとっては全く別物なのですが、まわりに理解を得るのは、なかなか難しい遊びでもあります。
ここまでで、MDFやら合板でも充分な音(そもそも既製品はほぼそれらで製作)を得られるのは分かりました。しかしそれでは木フェチ・オーディオ部が発足?した意味がありませんので、いよいよソリッド材を使ったスピーカーを作ります。ただし、単なるソリッド材使用という意味では、すでに色々な方が製作されていますので、FWで試すのはトーンウッドを使ったアコースティックスピーカーです。スピーカーを楽器に見立ててヴォイシングする・・・(絶対和音ラーの影響か?)
あくまで豊富な素材(在庫ともいう)を活かした遊びの範囲ですので、どうか高みから見物してやってください。
人生初、スピーカーを作ってみました。作ったといっても、材料はすべてプレカットされており、接着するだけの超キットです。明日、クランプを借りて側板貼る予定です。
わずか8cmのフルレンジですが、おおよそそのサイズや価格を感じさせないリッチな音が先日の試聴会では聴けました。
キャッチコピーは
「英国伝統の軽量化技術が実現する驚異のロングストロークを体感せよ!」
普段は@数万円のユニットを売るメーカーが社運を賭けた付録プロジェクトですから、モノが悪いはずありません。
木フェチがMDFとは何事ぞ!とお叱りもあろうかと思いますが、そこはご心配なく、この後ヴィンテージマホガニーを使ったソリッド・エンクロージャー(箱)を計画中です。素材を奮発したからといって、音が良くなるかというと、そうとは限らない(木が鳴るわけではないので)のがスピーカーですが、少なくとも見た目の美しさは激変するはずです。どうぞお楽しみに。
マホガニーコーナーが、ごちゃごちゃしてすんません。
手短に申し上げますと、キューバン(スモールリーフ種)かホンジュラス(ビッグリーフ種)か、そしてヴィンテージ(最低100年以上前に伐採)か近年材(50年以内)かに分かれます。
で、カーリーとかプラムプディングとか見た目の要素が加わります。
樹種にこだわるか、年代にこだわるか、はたまた見た目にこだわるか、いやいや、音でしょという方は、ぜひ現物をコツいてください、
カーブドトップ用のイースタンカーリーメイプルです。
すべて共木ですが、ブックマッチにするとそれぞれ違った表情があります。
近日発売予定!
お急ぎの方は、西武池袋線ひばりが丘駅下車徒歩3分、ウェアハウスショップへおこしやす。
戦前のハワイには箪笥(タンス)などを作る和家具ショップがいくつもあったようですが、それは日本から移民された方ないし、そのご子息が経営されていました。
時は流れ、ハワイにおける和家具文化はもはや絶滅したかと思っていましたが、その心配は無用でした。その伝統を受け継いでいるのは、松風工房を主宰するCorrey Smith 氏、異人さんです。地産のコアやマンゴー材を使って和家具を製作されています。金具など細部も徹底的にこだわっている点も見逃せません。
だいぶ前に松風さんの知人から、日本でも紹介してねと頼まれていたのをすっかり失念しておりました。ご興味ある方、ぜし直接コンタクトしてください。
当店ではお馴染みの沈木材、シンカー”ベリージアン”マホガニーです。
100年以上沈んでいた河底から引き揚げられ、世に再び出ました。
ベリージアンいうのは、ベリーズ(旧英領ホンジュラス)産の意です。ベリーズ国はオオバマホガニー=ホンジュラスマホの良材産地としてグアテマラとならんでよく知られています。
北米メイプルのざっくりした分類方法です。
「ウエスタン/イースタン」・「ハード/ソフト」と言い換えれば、より聞きなじみがあるかと思います。
先ずはウエスタン代表から
ウエスタンは文字通り、西海岸(太平洋側)に近い地域に分布する種。
楽器材としてはビッグリーフ(PC)メイプルが有名です。細かいカーリーが整然とびっしり並んでいるのはたいていこの手です。
続いてイースタン代表
当然、イースタンは、東海岸(大西洋側)に近い地域に分布する種。
レッド、シルバー、ボックエルダーなどのソフト種と、北米ではほぼ唯一のハード種、シュガー(ロック)メイプル、などがあります。(番外:日本のイタヤカエデはハード種)
杢の出方で分けるとキルトや深く細かいカーリーはソフト、バーズアイや細かいブリスター(泡)はハードにみられる特徴的な杢です。
呼び名はともかく、ハードの特徴はとにかく堅くて重いです。木肌も緻密で光沢感があります。
一方、ソフト種は柔らかいのかと言えば、ハードに比べて柔らかいだけで、コンタクトレンズのような違いではありません。比重もハードより低く、表面の毛羽感があります。
以上、メイプルお買い物時に使えるかもしれない参考情報でした。
かつて、ココボロの主たる産地はメキシコなどユカタン半島でしたが、近年はやや南に下がってニカラグア、コスタリカあたりのものも見かけます。結構、違いがあるように思います。同じコシヒカリでも違うようにです。これからは、手にする人が混乱しないよう、分かる範囲で〇〇産チョメチョメという表記が親切かもしれません。
この夏、〇たびオーディオ熱が復興してしまったFW。
お誘いいただいた埼玉県草加市のスピーカー工房「音工房Z」さんの試聴会に初めてお邪魔しました。
1本数百万円の音と遜色ない(ソースによっては凌駕する)音を数十万円で作ってしまった工房の実力は本物だったゼッ~
B&Wのリファレンス機とオリジナルとの比較ブラインドテスト、オリジナルモデルのツイーター違い比較、エンクロージャー素材比較、参加者持参のCD試聴、工場見学と盛り沢山な内容でした。
木フェチ的にはMDFやら合板ではなくソリッド材でのエンクロージャー開発を望みたいところですが、エンジニア社長曰く、素材差より設計(内部構造、材厚など)の方がはるかに出音に与える影響が大きいとの見解でした。(B&Wも合板とMDFで作られているとのこと)
マホガニーあたりの中庸な材で作ると良い音すると思うのですがねぇ・・・(コストや均質性の問題はありますが)
知る人ぞ知る、明治時代にアメリカに渡った日本人写真家「松浦栄」のことです。
FWは35年前に放映されたドキュメントドラマを見て以来、ファンになりました。
番組での松浦役は風間杜夫、衣装デザインは菊池武夫という当時の豪華キャストで製作された大作でした。
番組名:グッバイ・フランク 1983年 テレビ朝日系
マツーラはイチローが海を渡る約100年前、1901年(明治34年)に27歳でシアトルに渡り、わずか12年後の1913年に亡くなっています。
彼の存在や撮影作品(ほとんどがガラス乾板)の数々は、彼の死後、約半世紀間はほぼ忘れ去られていましたが、60年代にコレクションの存在が判明し、80年には写真集☟として発刊されました。
木フェチとの関連?特にないのですが、たまたま原書を入手できたのでうれしくて書いてみました。イチローの引退に併せて、マツーラが再び脚光を浴びて、ドラマがDVD化されることを願っています。
で開催中の、「ブラジル先住民の椅子」展を見てきました。
丸太から削られているのがよくわかります。
木フェチ的には椅子の造形美もさることながら、どんな樹種を使っているのかも気になります。
別室で上映されていたインタビューフィルムの中で先住民の方がこんな風に答えていました。
「使ってる木か?そうさな~ ×〇■△、◎§ΦΛ、ΠδΘΔ、ジャトバがええな」
最後のジャトバだけは分かったのですが、それ以外は聞いたこともない名前でした。恐らく現地名だと思います。
密かに期待していたBRW系の椅子は残念ながらありませんでした。
なぜなら、椅子を制作する先住民17族はすべてブラジル北部ないし中部内陸部アマゾン川流域に居住しているため、そもそもBRWが分布していないのかもしれません。(BRWは主として東部バイーア、ミナスジェライス州などに分布)
しかしFWは諦めません。ここ庭園美術館の建物は、かつて皇族がお暮しになった豪邸ですからよってに、何かあるだろうと思ったら、やっぱありました。
タンスを見て椅子を見ず。
いつも違った角度から展覧会を見学しているFWでした。
春日部ではなく、タイ・ミャンマーあたりの産まれ、きめ細かい木肌に独特のブラックラインが特徴です。
タガヤサンやウェンジのようなギザギザした木目もみられます。
和名はご存じ「手違い紫檀」、この個体はブラジリアンと手違いされていました。
オリエンタルなホンジュラスローズといった印象があります。
中国にはチャンチン(香椿、学名:Toona sinensis)という木もあります。
おら チンチャンだど!
この木の製材動画がありました。
産地、年代、個体差により濃い赤紫から薄ピンク、オレンジがかったものまで多様ですが、比重は1を超えるものがほとんどです。
エレキ材→バールコーナーの商品を今月限定でお求めやすくします。クレジットカード(Paypal)も使えますので、この機会にぜし!
カンフル、アンボイナの一部は入荷したばかり、ボーナスサイズでお届けします。
※期間中はウェアハウスでも同一価格です。
が、たまに舞い込みます。
今回は長年のお取引先からブラジリアンローズか否かという問い合わせです。
古い建築材をまとめて買った中に、たまたま框(かまち)材として入っていたそうです。
現物は長さ1600mmほど、本物ならばノド手です。
ブラジリアンの真贋はアノ香りの有無が最重要ポイントになります。
色、杢、比重は個体差がありますが、香りだけは共通しているので疑いようがありません。(脂分が少なく香りが薄いのもありますが)
で、結果は・・・封筒を開けた瞬間に分かりました、プーンと。
見た目もそのものですよね。おめでとうございます。
鑑定料は永代いただきませんので、これそのものをお譲りいただきたく・・・・
なにとぞ・・・・
とは、「最低でも推定100年以上前に伐採されたもの」と、私的定義しているので、こんな方法でしか入手することができません。
重くて赤黒いキューバのキューちゃん、推定19世紀前半製作の英国アンティークテーブルからリクレイムします。
今回はテーブルトップ3台分から、これだけ(これしか)とれました。
といっても、3台とも紛れもないキューバンマホガニーでしたので大当たりといえます。(従来のアベレージは当たり1/3でした)
普通に家具として使えそうなものはとても高額で、こんな罰あたりなことはできません。ややジャンク気味の蚤の市グレードから探した結果です。
今回は楽器用だけでなく、スピーカーのエンクロージャー用にも木取ってみます。リペアや補強に使った残り釘がないことをネオジウム磁石で慎重に検査しながらです。
現物はいつでも湿度55%のウェアハウスにあります。
ぜひ本物のヴィンテージ材をご覧ください。
どす黒いココボロを割ったら、中からさなぎが出てきました。
シスターピースは
超おとなしい。
指板も少々とれました。
合わせると
整理出来次第、ウェブショップにアップします。
現物はウェアハウスでも確認できます。
楽器の素材にこだわるミュージシャンは多くいらっしゃいます。
なかでもこの方の木に対する熱さ、純粋さは、プレイされるメタル音楽そのもの、超絶技巧派ギタリスト大村孝佳さんです。
その活動はソロにとどまらず、複数のバンド、ユニット、そしてサポートにと世界中で幅広く活躍されています。
ふだん、メタル系音楽に縁のない方でもBABYMETALのバックバンド=神バンドの中の人といえばツンとくる方も多いでしょう。
そんな大村さんとのコラボは木ぃメタル(旧FW)にとって、願ったりかなったりです。平成最後の夏はメタルと木フェチの融合ということで大いにフィーバーしましょう!(言いまわしはどうしても昭和)
コピーとかレプリカっていう言い方もありますが、LPモデルについてはなぜかこう呼ばれることが多い気がします。模倣には違いないのですが、本家現行新品より高額で販売されることも多く見かけます。
レスポール、その人気は不動裕理です。余計なことをせず本業に徹してもらいたいところです。(上からFW)
ここまでは揃っています。P.U.はウェアハウスご近所で調達するとして、あとはバインディング材が難関です。あの雰囲気があるもの、どこかに存在しませんでしょうか?
ヤフオクでスピーカーをあさっていたら、このワードに出会いました。
絶対和音は「ラー」だそうです。提唱されているのはこの方。
サイトを拝見すると、大変独創的で読めば読むほど違った意味で引き込まれていきます。ツッコミサイトでもいじられていますが、実際のところ、どのような技術なのか気になります。
某日、好奇心が抑えきれず、「絶対和音に完璧調律!」されたというスピーカーを体験することにしてみました。スピーカーを楽器に見立て、調整するという視点に惹かれた次第です。
求めたのは、PARC Audioのウッドコーンユニットがついたバックロードホーンタイプ。高級スピーカーにも採用されるユニットなので、最悪、パーツとして使えると自分を納得させました。
エンクロージャーはしっかりした合板で組み立てられた既成のハンドメイド品。設計は故長岡鉄男氏によるものだと思います。
絶対和音への調整は1分でできるそうですが、外観上、特異な点(異素材パッチとかお札とか)は見当たりません。
唯一、天地ともすべての角が斜めに落とされており、落とした面積が均一ではないことくらいでしょうか。
さて、出音はいかがなものでしょうか。
単純に感想として申し上げると、普通に良い音(好みの音)がします。バックロードホーン専用のユニットではないにもかかわらず、小音量時でもバランス良く音が飛びます。サイズと購入価格を考えれば、優れたスピーカーシステムであることは間違いないようです。
で、肝心の「絶対和音」ですが、施術?前の状態と比較ができないこともあり、今のところ、その効果が私にはわかりません。普通にウッドコーンの良い音で鳴っているので、マイナス影響は特に感じませんが、じゃあそれが「絶対和音に調律」されたおかげなのでしょうか?
貧耳のFWにはさっぱり見当がつきません。
そもそも、門外不出の技術習得には相当ご苦労なさったようですから、その成果をド素人が短時間で理解、判別するのは、無理なのかもしれません。
しばらく、セッティングを含めて色々と継続的に試してみますね。
この方は色々なアイテムの持込み調律もしてくれるようですので、どなたか耳の良い方、ぜひお試しください。
(最初はCDの調律@100円あたりがよさそう)
瘤材が続きます。
こちらはアンボイナ、いわゆるカリンです。小品細工には杢粒の細かい本花梨が好まれますが、楽器材としてはこのくらいの杢行きの方が適しているのではないかと思います。昨日のカンフルバールと一緒に近日製材予定です。
下の写真は、連載記事の中でも紹介したタイ山中の花梨立ち木 with B(バール)です。これが、伐り剥がされ、薄切りになり、その多くが昭和の座卓や衝立として過ごし、今、私のところに来たというフローです。
低迷した物事に喝を入れる意味合いで使われる「カンフル剤」は、もともと強心剤でした。その強心剤の成分を有するのが楠(くすのき)、そう、ビンちゃんこと楠トシエさんの楠です。ビンちゃんはその後どうされたのかと思い、ググってみたら齢90でご存命でした。
FWが幼少の頃に見ていた「おはよう!こどもショー」でのお姿しか知らなかったのですが、実は元祖コマソン女王でもあったのですね。
完璧に古い(カンフル)話で恐縮です。
※どうしてビンちゃんなのかと思ったら、トシエさんは敏江さんで、その敏をビンと呼んだ模様です。
で、こちらは楠のバール材。
花梨バールとして売られていた座卓板をバラしてみたら、楠だったというわけです。(FW的には超ラッキー!)着色し、どっぷり水あめのような塗装がされれば見分けがつきませんね。楽器材としてはマーブルウッドという名で売られていることもありますが、今回はそのまま「カンフルバール」でいってみます。
カンフルバール、製材できましたら順次ウェブショップにあげます。
ブツブツ好きの方、ヒリヒリした匂いを味わいたい方、どうぞお楽しみに。
樟脳(防虫剤)の成分でもあるので前世が虫の方はご注意ください。
君がこ~わい♪、なんて昭和歌謡(by 野口五郎)もありましたが、この木もFWにとって恐いくらい美しいです。ドMのチューリップ。
整理できましたら順次ウェブショップにあげます。
待てない方は、ウェアハウスまでどうぞ。(午前推奨)
な、木もあります。というか、すでに数種類がごっちゃに扱われています。
その名は商業名「レースウッド」。樹芯から放射線状に拡がる組織の影響で、独特の斑(まだら)模様が材面に現れます。それっぽい模様が出た材は、おしなべてレースウッドというわけです。
レースは‟レースのちょめちょめ”のレースです。
先ずはオーストラリア産のそれ。シルキーオークとも呼ばれる木です。その中にもノーザンとサザンがあり、それらも別種だったりします。サザン種は世界各地で植林されており、楽器材としてもポピュラーな存在です。
色は明るいベージュから薄いオレンジ。マホガニーをやや軽くし、木肌を少々ワイルドにしたような質感です。斑の乱れ具合、半端ないです。
続いて中南米のそれ。模様によってはレオパードウッドなんて呼ばれたりもします。
くすんだブリックレッド調の渋めカラー、比重はやや高く、堅いので加工も難しいと言われていますが、仕上げると深みのある色合いで、高級感ある面構えです。
両者を一緒に並べると・・・
昨日紹介したプラタナス類もレースウッドと呼ばれることがあります。ハワイのマカダミアナッツにも似たような模様が見れますが、マカダミア・・・と呼んだ方がウケがいいのか、それはレースウッドとは呼ばれていないようです。
いずれにしても、製材の仕方(切る角度)によってその斑模様が大きく変化します。凛とした小紋から、びよ~んと伸びきった感じまで。
厚み数センチの薄板表裏でも全く雰囲気が異なるくらいです。
製材角度による変化はこちらにもまとめてあります。
初めてのお客さんからアコギ用のシカモアB&Sを探して欲しいとのリクエストを頂戴しました。やり取りの中で、どうもかみ合わないと思ったら、そもそもブツが違いました。
お客さんが探していたのは・・・(アメリカン)シカモア=プラタナス。
FWが調達したのはホワイトシカモア(グレートユーロメイプル)。
楽器材ということで勝手に思い込んだのがいけませんでした。予算はたっぷりあるということだったので、ひたすらギラギラのフィドルバック調を探していた次第です。
シカモアと名を付された木は他にもあります。
サテンシカモア(アフリカ産シルバーハート)とか。
材として似ているならともかく、葉が似ているとか、立ち姿が似ているだけでも”とおり”がいい名前を拝借するのが木材業界。
材を求める際は写真はもちろん、できるだけ産地や学名まで確認しましょう。
全国的に明後日20日と翌月1日に最大の盛り上がりを見せます。
こと、木材に置き換えてみれば、ローズウッドやマホガニーも同じ立場なのでしょうか。売れば売るほど絶滅キャンペーン?
象牙などは、すでに商行為そのものがアウトの気配を見せる中、木材ビジネスも難しくなってきた日本の夏です。
FWは好んでウナギを食しませんが、市販の非二ホンウナギでも酒やお茶で蒸し焼きすれば少しは美味しくなります。
塗装前後で見た目が変わる選手権があれば、間違いなくファイナル進出するのがこの木です。
FWではそのシミュレーションとして杢汁(無水アルコール)をぶっかけます。
ライターオイルやナフサを躊躇なくかける人もいます。
いずれにしても揮発性の高い液体ですので、撮影するのにモタモタしていたら直ぐに乾いてしまいます。
まれに、乾いた現物を見て、写真と違うじゃないかとおっしゃる方もいるのですが、キャバ嬢の宣材写真と同じだと思ってご容赦ください。
こちらのブックマッチセットは10円~でオークション出品中です。
※場外で売れました
当ブログでも何度か取り上げたことのあるアレルセの英名です。
サップが残った板があったのでエレキ用に挽いてみました。
目の細かさは相変わらずですが、木質がやや柔らかい個体でした。
いわゆるトーンウッドの中で国際間の取引制限が最も厳しいCITES一類はブラジリアンローズウッドとこの種だけです。
塗装すると赤茶色にぐっと締まります。
レア度に反して格安販売中です。
お求めはこちらでどうぞ。
街中でインドの正装着を纏った推定インド人さんとすれ違いざまに目があったので、「東京も暑いでしょ」とテレパシーを送ったら、「こんなの涼しいくらいだよ」と返事がきたような気がしました。
命を脅かす暑さのせいでしょうか。
ということで、本日のウェアハウスショップ前通り、14時頃のひとコマです。入店前にぶっ倒れる人が出るのではないかと心配してしまいます。(もちろんうちではなくラーメンJ郎さんの話ですが)
ウェアハウス内は地下ですので、外気より5度は低い感じでした。
こんな日にもFWへご来店いただき誠に有難うございました。(チャリ~ン)
明日は・・・来客予定はありませんが、荷造りがあるので営業します。よろしければ軽装でおこしやす。
FWが気になるバーストのひとつがこの通称「ナシゴレン」です。楽器商であり、自身バーストコレクターでもあるトム・ウィットロック氏がかつて所有していた1960年製ブリスターメイプルトップの激レア個体です。
トム曰く、バーストの一番の魅力はサウンドではなくルックスであると。サウンドは後から近いものが作り出せるがルックスの再現は無理だからというのが理由です。であれば、このレア個体をどうして手放したの?と言いたくもなりますが、それはそれで大人の事情もあったのでしょう。
完全な再現は無理ですが、雰囲気のあるブリスター君がいます。
日本が誇る超ハードメイプル「イタヤカエデ」です。泡の立ち具合はオリジナルのそれより激しいかもしれません。
偶然ですが、これも1960年代の伐採と聞いています。
これを見て気になった方、いらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。
ハードメイプルに現れる代表的な杢、バーズアイですが、今日のソレは少々趣が異なります。
新発見の杢ではなく、あくまで木取りの仕方で顔の見え方が変わってくるというものです。
なぜこうなるかと申しますと柾目で木取ったゆえ、
眼が横方向に貫けてしまうのです。
といえば、動植物問わず固有種が多く分布していることで知られていますが、ローズウッドもたくさんの種類が存在します。
一説によると亜種まで含めると30種かそれ以上確認されているようです。
こちらは楽器材としてよく見かけるDalbergia balonii種。
比重はローズとして並~やや高め、黒っぽいラインが入った個体は見た目もクールで人気があります。
こちらは鮮やかな紫色が特徴のDalbergia greveana種。
比重は1.00を超えます。昭和時代には床柱など建材として輸入されていたようです。
この種をブラジリアンローズと称して売っているところがあり、現物を見に行ったことがあるのですが、色、香り、比重どれをとっても明らかにこいつでした。どうしてそんな勘違いが起こるのかと思い、私が持参したブラジリアンをお見せしたら、店主曰くこんな材は初めてみたとおっしゃいました。悪気は一切ないのでしょうが、ビジネスでは知らないことは罪でもあると思いました。
最後はDalbergia madagascarensis。紫がかったこげ茶が特徴です。
この時期、仕事はこちら方面に限ります。
湘南のウクレレ工房 ukulele studio 七里ヶ浜さんでした。
明日28日の昼過ぎには三井さん、絶賛テレビ出演!(再放送)
「にっぽんぶらり鉄道旅 湘南のスペシャリストを探して 江ノ電編」です。
さあ、みんなで見よう!(うちはBS写らないけど)
先日ご紹介したエルク川沈木を製材してみました。
予想どおり、腹黒絶品でした。
1インチ間に約30本の年輪が見えます。半身が約6.5インチなので、これだけでざっと200年分ということになります。
軽くて良く響くサウンドボードです。
限定4セットのみ、お求めはこちらからどうぞ。
といえば、このホンジュラスです。といいますか、ローズウッドで、この種以外バールらしいバールを見たことがありません。
その中でも、特A極太が4本だけ入荷しました。
細めのペンやシャーペンなら角材1本から4本分とれるかと思います。
ブツブツ好きな方、こちらへどうぞ。
今、最も気になる木取り技法「へぎ」をトーンウッドで試してもらいました。
先ずは、アディロンダックから
続いてホンジュラスマホを
フラットトップ、アーチトップに続く「へぎトップ」は、果たして成立するのでしょうか?
FWでは伐採から最低でも推定100年以上経過したものだけをヴィンテージ材としています。家具や建材などからリクレイムしたものは200年以上経過しているものもあります。
から引き揚げられたレッドウッドが届きました。
推定ですが100年以上、水中で過ごしていたと聞きました。
エルク川は、米国の西海岸オレゴン州南西部にあります。 長さ約29マイル(47km)の大自然に囲まれた川は太平洋を終着駅としています。
木は沈んでいる間に水中のミネラル分などの影響をうけて、赤紫がかったチャコールグレー、オレンジブラウンなどアーシーでスモーキーなトーンに変化します。(直訳)
素材の質感からぜひ‟へぎ”たいと思ったのですが、今回はこれだけなのでサウンドボードとして普通に製材する予定です。
家具だけでなく、一枚のプレートの中にも木の宇宙が拡がっています。
素材選択が超木フェチで萌えましたです。
そして、こちらも気になりました。
まるで、はじめからココにあったかのようです。
漫画とか並べないでください。
26日まで新宿OZONEで開催中です。
新宿駅からは無料シャトルバスでどうぞ。
奇妙なタイトルで相すみません。
先日、ご紹介した「関東の木工家20人の仕事展」におじゃましたら、工藤茂喜さんによる「へぎ」製作の実演をみることができ(実はそれを見に行ったのですが)、流れでギター用のへぎ材を実験的に作ってもらうことになりました。
で、完成した暁には・・・このタイトルとなるわけです。多分却下でしょうが。
そもそも「へぎ」とは・・・・
語源をたどると、木の繊維を壊さないよう薄く剥いでいくことを、剥ぎ(はぎ)と呼び、それがなまって「へぎ」となったようです。新潟名物のへぎそばは、このへぎ板に蕎麦を盛ることからそう呼ばれていることも教えてもらいました。(せいろに盛ればせいろ蕎麦)
へぎ方法はいたって原始的で、木に刃物で切り込みを作り、そこにクサビ状のものを打ち込みます。あとは上からドンで木が木目に沿って剥がれるといった案配。ようするに薪を割る作業のスペシャル緻密版といった感じでしょうか。
へがれた断面は、でこぼこフレアー上になっていて、見た目落ち着かないのですが、実はこれがもっとも自然な木の表面なのです。導管の流れが切れることなく続いているため、木目の見え方や光沢感に、刃物製材した時とは全く異なる質感を得ることができます。
ということで、近日中にスプルースやらマホガニーを試しへぎしてもらう予定です。へぎトーンウッドは見た目のナチュラルさに加えて、振動特性や強度面にもアドバンテージを得られるのではないかと目論んでいます。つるピカの鏡面楽器に見飽きた方にも新鮮かも。
続報お楽しみに。
「The Tree」に代表されるマホガニーの杢材ですが、こちらも相変わらずの人気者です。
伝統的なケーキに見立てたネーミング、オシャレじゃないですか!
楽器だけではもったいないので、塊は家具にも使って欲しいとです。
こちらは、アコギ用のB&Sセットで販売中です。
よろしくどうぞ。
片道約550km走ったら、可愛い材たちに出会えました。
少々イレギュラーな仕入れルートですが、モノの良さは何物にも代えがたい魅力です。
Iさん、お疲れちゃんでした。
また次回もよろしく哀愁です。
日本名サキシマハマボウ(アオイ科)、アジア・インド洋沿岸・太平洋の島々などの沿岸で広く分布する木です。
こちらはハワイ産ミロ。コアより色が濃く、個体によりグリーンやパープルなどの差し色が入ります。
ハワイでは主にお土産用の彫像やボウルブランクなどに使われていますが、楽器材としても魅力があります。
ウクレレ用B&Sセットで1セット限りのご紹介です。
モデル用のコアセットができました。
オーナメント装飾を考えた方に感謝です。
大した数を試したわけではないのですが、M社の5Kとか3Kの上等モデルで好みの音がする個体に出会ったことがありません。
1920年代の製造が主ですから、100年近く経過し、素材としてのポテンシャルに寿命が来ているように思えてなりません。
(「枯れ」から「朽ち」のプロセス?)
もちろん、それだけで製品の価値が下がるものではありませんが。
ヒノキは物性として伐採から200年以降にピークを迎えると言われますが、コアについてははるかに短命のような気がするのでした。(美木薄命!)
材をお求めになる時、コアの板を何枚か比べてどっちが可愛いかな?と悩んでおられたのですが、やっとその意味がわかりました。
私は、材を選ぶ時、こんまり先生の教えに従い、ときめくかときめかないかで選んでいたのですが、これからは可愛いか、そうでないかも重要な要素として加えたいと思います。
幅広のチューリップが入荷しました。
今回は、お待たせしているクラシックギター用に挽割ってみます。
厚みがあったので指板やブリッジブランクもとれそうです。
出来上がりましたら、こちらでご案内します。しばしお待ちを。
いよいよ明日から開催の展示会です。
FWもお世話になっている敏腕木フェチ編集者?西川栄明氏によって選ばれた関東在住の木工家さん達が集まりました。
昨秋発刊された同名著作本で予習してから探訪すれば、より楽しめること請け合いです。
20人もいらしたら、一人くらい知り合いがいるのではないかと凝視したら、一人だけ見つけました。逢えれば7~8年ぶりの再会、先方の記憶に残っていることを祈ります。
と、いえば米北東部の小さな田舎州ですが、日本ではカレーの固形ルーでお馴染みですね。リンゴと蜂蜜を用いたバーモント健康法がその名の由来だそうです。
そんなカレールーがオークションに出ていたので気になりました。
の、アーチトップ用メイプル材が入荷しました。
東欧産の色白硬質材(元は)が見事にスポルティッドしています。
いずれも厚み20mm前後ありますので、贅沢なアーチが削り出せます。
お求めはこちらでどうぞ。
が、できました。こってり系のハワイアンコア一点ものです。
前作より各部リファインされ、より高級感がマシました。
あっ、I.P.hornは電気もガスも水道もいらないスマホスピーカーです。
現品に限り、税・サ・送料込み一万円です。ご希望の方はメールください。
お久しです。展示会も終わりましたので次の仕事に取り掛かります。
先ずは、別注のハワイ産マンゴー材から
蜜入り、杢マシマシで木取り、製材してお届けします。
マンゴー材は、ラスティックな見た目と違い、挽割り時にノコ刃が結構鳴きます。杢のせいもあると思うのですが、木の繊維質自体がしぶとい印象です。
明日からは重量物の出張納品があるので、こいつを調達、結構いい感じです。
わざわざ悪天候の日を選んだようで、関係者の方、申し訳ありません。「自営業者は天気が悪くても自分の責任」を旨としておりますので、どうぞ現場では私を責めてください。
今年から出展者増加に伴いブースレイアウトが変わりました。
FWブースは、No.20セイレンさんのおとなりNo.21です。(ここ数年つねにコバンザメしています)
今年の主なラインナップは、
アコギ材
※アディロンダックスプルースSB・オールドグロウス限定
※キューバンマホガニーB&S・ヴィンテージ、倒木もの
※ブラジリアンローズB&S・ドレッドノート
※ブラジリアンキングウッドB&S
※マダガスカルローズB&S・ドレッドノート
※ホンジュラスマホガニーB&S・キルト、カーリー、フィギャード
ウクレレ材
※ハワイアンコア
※ハワイアンマンゴー
※キューバンマホガニー
※ブラジリアンローズ
※ブラジリアンチューリップウッド
※ジリコテ、ブラックウッド、アディロンダック 他
エレキ材(ドロップトップ)
※キルトメイプル
※バックアイバール
※ハワイアンコア
※フィギャードインドローズ 他
フィンガーボード
※ブラジリアンローズ プレミアムグレード
※インディアンエボニー(本真黒)
アウトレット端材
※ハワイアンコア薄板ワンコイン
楽器
※オールローズ・テレキャスター(ソリッド)
会場限定の特価品もあります。まとめて買っていただければ優しくします。
木フェチの皆さま、ご来場お待ち申し上げております。