抗ダルバージオン

昨日はココボロと格闘していました。

製材時にはヒリヒリするようなスパイシー香が漂い、エキゾチックな色粉が飛び交います。

ココボロは肌がかぶれる、痒くなる、ひどい場合は腫れるなんて話を聞きますが、幸いにして実体験は無く、今回も特に変化ありませんでした。

数日間、小分け木取りしながら色変を楽しみます。

アコギB&Sセット、足らないサイド材は再度切らなきゃ。
アコギB&Sセット、足らないサイド材は再度切らなきゃ。

ココボロかぶれの原因物質、発症プロセスを解説されたレポートがありましたので抜粋、紹介させていただきます。

心当たりのある方、ご注意ください。

「ローズウッドは紫檀と呼ばれて日本ではなじみの材だが、この材がかぷれを起すこ とは殆んどきかない。しかしヨーロッパの文献には例がかなりある。

ローズウッドは 本来Dalbergia属の材につけられるべきで、それならば属の指標となるダルバージ オンを必ず含むはずで、常に「かぶれ」を起す危険をもつ。ココボロはDalbergia 属の材だが、同属の他の材が含むダルパーシオンと1個だけ置換基か違う化合物を持っている。これが他の材よりココボロをかぶれやすいものとしている。毒物が体の蛋白と結びついて抗原となりこれが体内 に抗体を生む。体内で抗原,、抗体反応がくりかえされているうちに体質が変り外界からの刺激に過敏な状態になる。これがアレルギー状態である。 この状態の人が先の毒物に接すると湿疹、 端息なとに躍る。

毒物は 1度目の作用時には大量に必要だが2度目以降は微量でよい。 この種の毒物はハプテンと呼ばれウ ルシオール 、ダルパ ージオ ンはその例である。」 

(善本知孝著 熱帯林業49号より)